夜鳥通信

会社員、絵描き、占い師、模型師のブログ

王将 阪妻特集 永遠の親子鷹

https://youtu.be/J4coKytT6ns 


阿佐ヶ谷ラピュタ

自分にとっての大阪のイメージは

ずーっと阪田三吉、「王将」だった。

学生の頃からずーっと見たくて

ぜひ大画面で見たくて、

意地でもビデオも配信も見ずに機会を待った。

なぜかいつもタイミングが合わず、

やっと見る機会を得た。

嬉しい!

村田英雄の「王将」のイメージがあり、

阪本順治の「王手」のような勝負師の描写を

主にしたものかと手に汗握り画面に臨んだ。

豈図らんや、主人公阪田三吉の人間的成長を軸に、彼を支える妻小春、娘玉枝、好敵手関根との人間の交流、情けの受け渡しを描写したものだった。夫婦の情愛を描くメロドラマとも言えよう。「王将」とは将棋指しの象徴ということではなく、夫婦の絆の象徴であったと言うのが胸にせまる。

無法松の一生」に近いだろうか。

端々に見られる移動カメラの撮影。

息を持つかせぬ画面の躍動感。

端正な台詞回しのかっこよさ。

何よりやはり坂東妻三郎の存在感。

物語終盤の関根の名人襲名の祝宴からの

一気呵成の展開。

阪妻の存在感を堪能。

関根の返しも見所。

快作。

本特集、他にも何本か視聴。

坂東妻三郎、凄い役者だ。

監督、伊藤大輔も。

これから機会を探し全作品見通したい。