2017-05-03 現実逃避 「黒い雨」井伏鱒二部屋の整理中に見つけた。小説世界への没入は自分の精神状態を紛らわせるのに有効か。原爆の巻き起こした惨劇はこれでもかと言うほどに悲惨の連続である。そこに生きた人々に比すれば、自分の今などまだましかなどと感じたり。この小説を読むことは、自分にとって精神療法の一種にも思えてしまう。現実逃避なのだろうか。