夜鳥通信

会社員、絵描き、占い師、模型師のブログ

トップガン マーベリック

新宿バルト9

初日割引きで見た。

前作はよくある話というかダサいというかベタな筋書きと思えたのと

F-14が好きでないので、

正直あんまりいいとは思ってない。

時代的にもアメリカ的センスを

一番気持ち悪く思ってた頃だからだろうか。

今度はF-14ではなくF-18 がメインと聞いてたので見てみようかなと。

(F-18もなんか中途半端なフォルムで今一つ好きではないんだが。F-14 のドテーッとした亀虫みたいなのよりはいいかなあ。)

そのせいもあり、全く期待していなかった。

そのせいか、想定外には面白かった。

アメリカっぽい映画だなあと感じる。

前作のエピソードやモチーフも生かして、

ストーリーに緩急をつけ飽きさせないようとしている。

それでも、水戸黄門感は拭えないが。

フジテレビとかでやってたスポーツ映画に思えてしまう。

自分も歳とってベタな展開も

まあいいかなと思えるようになったのだろうか。


企画制作時期から思うに、たぶんイランの核濃縮施設に対するサイバー攻撃をモチーフにしてると思う。イランはF-14を配備しているし。

国籍識別マークも中東っぽいデザインだった。

敵基地先制攻撃の見本のようなストーリー。

ああいうことを自民党や維新はやりたいのか?

大量破壊兵器がありますよって米兵が領空侵犯して爆撃して帰還する。

あれは国連の要請で行った国連軍なのか?

IAEAとかの査察を拒んでるのか?

まさか核施設がなかったらどうなるのか?

イラクに攻め入ったブッシュか?

ウクライナに侵攻したロシアと変わらん気もするが。

飛ばされた米兵も大変だし、

落とされた敵方の操縦士もいい迷惑。

爆破された施設の従業員もかわいそう。


自民党やら維新がバックアップして

「ベストガイ2」とかを織田裕二で作らせたらちょっと見てみたい。

そしたら今度はF-2でやるのかな。

北朝鮮を想定して、F-2に対地ミサイル抱かせて突っ込ませる。

日本映画なんでチームの1機は被弾してそのまま目標に特攻はするんだろうなあ。

どうせなら、新戦闘機の雪風心神が出てきて窮地の織田裕二を救う。

東宝お得意の吊りで。


酒場で流れる曲は店主の若い頃の趣味だから

あのような選曲なんだろうか。

店主の着こなしも一作目の80年代みたいで懐かしい。

店主がかつての教官とは気付かず。

見終わってその設定に気付いた。

さすがにCGでも対応できなかったか。

最後のP-51に二人乗りしてたのは

無線機外して席を作るんだろうか?

冒頭登場する単車と、

主人公の愛車が今も変わらずカワサキだったのは少し嬉しい。

どうせなら、最後は

「ふられた気持ち」でしめてほしかった。


追記、主人公と店主の会話で

「F-18に私を乗せて怒られた云々」とあった。

前作後も店主は教官として、

しばらく学校勤めはやってた。

主人公が教官をF-18に同乗させて懲戒、転属。で、テストパイロットをやってた。

で、久しぶりにトップガンに異動したら、

教官はバーを買って店主になっていた。

ここは役者を変えずにそのまま使ってたら、

また興趣の違うストーリーになってた気がして

面白かった気もする。

こういうのもルッキズムとかエイジズムにあたるんじゃなかろうか。

映画の中では前作から36年経ってる訳ではなく、実は10年ぐらいなのか?しかし、冒頭で主人公の経歴やライバルの昇進ぶりからそれはないか。

まあ、ファンタジー映画として見てればいいんですけど、気になる。


追記の追記

店主と教官は別人物と教えてもらった。

そうだったのか。